国語力と読書
中学受験において数学教育に力を注ぐことは大切であることは言うまでもないが、それに勝るとも劣らず大切なことがある。国語力である。国語力がなければ数学や理科や社会の文章が読めないからだ。算数や理科の成績が伸びない場合、国語力を疑ってみてもいいかもしれません。
国語の物語文において心情をくみ取る力があることは大切だ。(論説文評論文を読む際の論理的思考の力も物語文に回答するには必要不可欠。)こういった心情をくみ取る力の向上のためには、日々の読書週間の中で主人公はなぜそう感じたのか、作者は何を考えたのかを問いただしながら読むようにとアドバイスをしてあげて欲しい。能動的に読んで行くスタイルから自ら発問するスタイルを保ちながらの読書週間は能力開発につながっていくからである。
読書のきっかけを作るには?
子供が読んでいる本に興味を持ってあげること。建設的な本を読んでもらいたいと思う親心もわかるが、興味のない本を押し付けても読書への興味を奪ってしまう。
興味を持って読んでいる本の話題に類似した内容の話をしたり、もし、知らない本を読んでいたら、どんな内容なのかを教えてもらったりするといい。
読書を途中であきらめそうなときは、「結末が気になるから、最後はどうなるか教えてよ。」のように、最後まで読ませる工夫をするといいでしょう。小学生であればハリーポッターシリーズは読んでなかったら薦めてみてもいいでしょう。
読書の習慣をつけるには?
「本を読みなさい」といっているご本人は本を読むだろうか?「本を読みなさい」と言われて「自分だって読んでないくせに」と心の中で思われては読書の楽しさを子供伝える以前の問題を浮き上がらせてしまう。
図書館や本屋に連れて行き読んでもらいたい本を選ばせる。そしてその本を読んで聞かせることから始めて、休日には読書の時間を作り、みんなで読書をする機会を持つといいでしょう。一緒に読んでくれる相手がいると、お手本があって、子供も取り掛かりやすいものです。
一緒に読書するときは、まずは読んでいるふりの形だけでもいいのですが、なるべく興味を持ったまなざしで読んでください。純粋な子供の目は、あなたが興味を持って本を読んでいるか否かなんてすぐに見抜いてしまいます。
このとき親はどんな本を読んだらいいのかわからない場合、例えば、「声に出して読みたい日本語」などいかがでしょうか?面白いですよ。
国語とコミュニケーションの重要性についても参考にして欲しい。
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